【課題015】
事業が変わっても、私たちは何を大切にし続けたいと思うか。自分なりの考えをまとめてください。
もし自社の事業内容が、将来まったく違うものになったとしたら。
そんなことを、ときどき考えることがあります。
今やっている仕事が、この先ずっと同じ形で続くとは限りません。
市場は変わり、技術も変わり、人々の価値観も変わっていきます。
そう考えると、会社の事業内容やビジネスモデルが大きく変わることも、決して特別なことではないのかもしれません。
では、そのとき一つの問いが浮かびます。
事業が変わってしまったとしても、会社として絶対に忘れてはならないものは何なのでしょうか。
- 事業の形やビジネスモデルは、時代とともに静かに変わっていくものかもしれない
- 会社に残るものは「やり方」ではなく、日々の仕事ににじむ姿勢なのかもしれない
- 理念とは掲げる言葉ではなく、日々の関わりの中に表れているものではないだろうか
この記事は、自社の事業内容や形態が大きく変わったとしても忘れてはならない精神や理念とは何かについて、セールスパーソンおよびビジネス指導者としての立場から、私の考え方を整理し共有するものです。
事業の形は変わるもの
長く仕事をしていると、あることに気づきます。
それは、事業の形というものは、思っている以上に変わるものだということです。
- 市場環境が変わる
- お客様のニーズが変わる
- 社会の仕組みが変わる
そうした変化の中で、会社は少しずつ姿を変えていきます。
扱う商品が変わることもあります。
サービスの提供方法が変わることもあります。
会社の役割そのものが変わることもあるかもしれません。
つまり事業とは、環境に合わせて変化していくものなのだと思います。
もしそうだとすれば、会社として残るものは何なのでしょうか。
残るものは「やり方」ではない
会社の強みというと、いろいろなものが思い浮かびます。
- 商品
- サービス
- 営業手法
- ノウハウ
- 組織の仕組み
もちろん、それらはどれも大切です。
しかし同時に、それらは時代とともに変わっていくものでもあります。
商品は変わります。
営業の方法も変わります。
ビジネスモデルも変わります。
そう考えると、会社として本当に残るものは、もう少し深いところにあるのではないかと思うのです。
それは、どんな思いで仕事をしているのかという部分です。
仕事の目的は変わるのか
例えば、私たちの仕事の形が将来まったく違うものになったとしても、一つの問いは残るように思います。
私たちは、誰のために仕事をしているのだろうか。
- お客様のためなのか
- 社会のためなのか
- それとも、目の前の利益のためなのか
この問いへの向き合い方は、事業の形が変わっても、大きく変わらないのではないでしょうか。
どんな商品を扱っていても、
どんなサービスを提供していても、
目の前の人にとって本当に意味のあることをしたい。
そんな思いが仕事の中心にあるのであれば、事業の形が変わったとしても、その会社らしさは残るように思います。
もう一つの問い
もう一つ、私自身がよく考える問いがあります。
それは、「自分はどんな人でありたいのか」という問いです。
事業は変わります。
市場も変わります。
仕事の内容も変わります。
しかし、その中で仕事をしているのは、結局のところ一人ひとりの人間です。
だからこそ、
どんな事業をしているのか以上に、どんな姿勢で仕事をしているのか。
どんな人としてお客様と向き合っているのか。
そうしたものが、会社の精神として残っていくのではないかと思うのです。
理念とは「立派な言葉」ではないのかもしれない
理念という言葉を聞くと、立派な文章やスローガンを思い浮かべることがあります。
もちろん、それらも大切なものです。
しかし本当は、理念とはもっと静かなものなのかもしれません。
事業が変わっても、
商品が変わっても、
仕事のやり方が変わっても、
それでも変わらずに残っているもの。
それは、仕事をするときの姿勢のようなものではないでしょうか。
お客様に対して誠実であること。
人との関係を大切にすること。
目の前の仕事に真剣に向き合うこと。
そうした姿勢は、事業の形が変わっても失われないもののように思います。
もし将来、会社の事業内容が今とはまったく違うものになったとしたら。
そのとき、私たちはどんな精神を持ち続けていたいのでしょうか。
そしてその精神は、今の日々の仕事の中に、すでに表れているのでしょうか。
会社の理念とは、未来のために掲げる言葉なのでしょうか。
それとも、すでに今の仕事の中に現れている姿勢なのでしょうか。
まとめ
- 事業内容やビジネスモデルは時代とともに変化する
- 会社として残るものは「やり方」ではなく仕事への姿勢
- 理念とは立派な言葉ではなく日々の仕事に現れる精神かもしれない
併せて読みたい一冊
『ビジョナリー・カンパニー』
長く続く企業にはどのような共通点があるのかを探った一冊です。
事業内容が変わっても残り続ける「企業の理念」について、静かに考えさせられる本です。
もっと深めるためのメモ
理念そのものを深めてみる
- 理念とは、会社が掲げる言葉なのか。それとも日々の判断に表れるものなのか
- 会社の理念は、どのようなときに初めて本物かどうかが試されるのか
- 理念がある会社と、理念が言葉だけの会社の違いはどこに出るのか
- 事業が変わっても残る理念とは、過去を守ることなのか。それとも未来の判断軸を持つことなのか
現場とのつながりを深めてみる
- 理念は、日々の仕事のどんな小さな場面に表れるのか
- 会社の理念は、採用・育成・評価のどこに最も表れやすいのか
- 理念を持つことと、現場で迷わなくなることはつながっているのか
- お客様は、その会社の理念をどんな瞬間に感じ取るのか
揺らぐ場面から考えてみる
- 利益を優先したくなる場面で、理念はどのように試されるのか
- 事業拡大と理念の維持は、どこで衝突しやすいのか
- 会社が苦しいときこそ守るべきものは何か
- 理念を忘れ始めた会社には、どんな小さな変化が起きるのか
在り方に寄せて深めてみる
- 会社の理念は、結局そこで働く人の在り方に帰着するのか
- どんな事業をするかよりも、どんな姿勢で仕事をするかの方が大切なのか
- 会社としての理念と、経営者個人の信念はどこまで重なるべきなのか
- 理念を守るとは、何かを変えないことなのか。それとも変え方を誤らないことなのか